見つめていたい
こんにちは
えーっと、人生勝ち組の皆さんは、ここ数週間で3回目となる
3連休を謳歌なさっている頃でしょうかね?
ま、私も日月は連休を頂くわけですがね、今日はもちろん仕事ですわよ
3連休なんて正月くらいしかとったこと無いからねー、この20年
実際休めたとして、何すれば良いのか分からないわよきっと
君等は私の分も遠出して、散々金をばらまいて
日本経済の活性化に一役買ってくれ
間違っても自宅警備員なんかで無為に時間を潰さないように
あんまり何も考えずに「本100」なんて書いたが
2年かけるとしても、週1くらいで上げるペースじゃ無いと頓挫しそう
だから今日も1冊
私が痺れた100の本 3
ジョン・ファウルズ 「コレクター」
内容紹介
網で捕った蝶を殺し、虫ピンで止めて飾って眺めるのを生き甲斐にしていた孤独な青年が、ある日それを美しい女に試みようと思い立ち娘を誘拐する……一面、警察の調書のように非個性的でありながら、表現力豊かな文体で描かれたサスペンス小説の傑作。わが国でも公開された米映画の原作。
Amazonより
以下は私の読書メーターに記した感想
押しも押されぬサイコ・サスペンスの名作を十数年ぶりに再読。
ミランダの言う「私が怖いのは、貴方の中に貴方が自分でも知らないものがひそんでるって事なのよ」に
彼の悲劇の全てが集約されております、蝶であれ人であれ生あるものと対話が出来ないし、
自分でも気づいてない事に生者との関わりも求めて無いのですよ。
映画では触れられることのない、監禁の身のミランダが綴った日記がメインの下巻パート。
彼が彼女を欲しがるのはその秀でた容貌に拠るのだが、実際の彼女は監禁されていても悩み、
思考し、自分の人生を考えることを決して止めません、
何者にもなってないけど(今は)、何にでもなれる可能性に満ちた生命力に輝いている、
それら全てがあって初めてのミランダの汚しがたい魅力であったのに、
無知であることを恐れも恥じもしない彼に、その本当の美しさが届くことは決してなかったのです、まさに名作。
映画は本当に有名で、私も子供の頃TVで観た記憶があるんだよね
しかも何回も
だから知ってる方も多いと思う
【ストーリー】
蝶の収集を唯一の趣味とする内気な銀行員フレディ。
彼はある日大金を手にしたことから、一軒家を買い取り、若く美しい女子大生ミランダを誘拐、蝶を収集するかの如く監禁するという、恐ろしい計画を実行し始めた。
ミランダは4週間の期限付きで、僅かな自由しか与えられない囚われの身となる。彼女に異常な愛情を注ぐフレディと、何度も逃亡を試みるミランダ。
約束の期限が過ぎた時、彼はミランダに結婚を申し込み彼女もそれを承諾するのだが・・・。
Amazonより
哀しくて淫靡で、ものすごくおっかない話だからさ
子供ココロ的に複雑すぎて、心がわさわさしちゃって、それもそのはず
今から思えば監督はウィリアム・ワイラーで名優テレンス・スタンプ
原作ジョン・ファウルズなんて、どこをどう切っても異能の金太郎飴で
そら餓鬼なんてイチコロですわ
それからかなり時間が経ってから原作を読んだら
屈折した男の狂いの話かと思いきや
まるで映画では語られない「彼女」の日記が、まるまる下巻全てを占めていて
そのパートがね、良いんですよ
当時の意識が高い若い女性の赤裸々な思考回路を「日記」という形式で
読者に披露することによって、彼女の偽らざる内面を見せられることにより
より深く物語に、彼女の行く末にのめり込んでいきます
クソー、巧いなぁファウルズ!さすが魔術師!
改めてもう一度言うと「まさに名作。」
素晴らしいです
久し振りに読み返しながら成城石井のミニピザをパクパク
深夜だけど大丈夫
だって、ピザって野菜だから
「カメラを止めるな」ってどうかな?劇場に観に行く価値ある?
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気になるんだけど、こっちはレイト・ショーしか無いんだよね
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