6月の読了本まとめ・まっこと梅雨は読書の季節ぜよ
2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:5721ページ
ナイス数:69ナイス自殺島 11 (ジェッツコミックス)の感想
コミュニティの一員でいるには百貨店よりもマニアックな一貨店で居た方が確固たる地位を築けそうだが、単純に生き残るにはフィジカルもメンタルも強固で居なければ押し倒されてしまうわけで・・・。つーか、あいつら何旨い事言って二人パラダイスしてんだよ!戦闘力桁違いでしかもリア充なんてー、ウキーーッ!
読了日:6月3日 著者:森恒二師匠シリーズー師事ー 1 (ヤングキングコミックス)の感想
今年は記念すべき「ウニ」祭りですか?ようやく時代がウニ氏に追いついたと言うことでしょうか?めでたい!師匠の控えめなキバが可愛かったです、続刊に期待大。
読了日:6月3日 著者:ウニ師匠シリーズ 4つの顔の感想
前作よりも判りやすいキャッチなエピソードで纏めて来ましたね、4つの顔や人形、溶接、ビデオなんかはシリーズ内の所謂キラータイトルかと個人的に思うのだが、前作の感想でも書いたとおり「師匠シリーズ」の肝というかメイン・テーマは師匠の加奈子さんへの慕情と底知れない喪失感だと理解しているのでそこらへんが今回は物足りないというのが本音で御座います。
読了日:6月3日 著者:ウニいぬやしき(1) (イブニングKC)の感想
古谷三敏「ダメおやじ」にサイエンス・フィクションとカタルシス添加、好き嫌いはさておき売れてる意味が良くわかる力を感じさせる作品かと。出来れば上げて上げてすっぱり綺麗に閉じて欲しい、年寄りネタでグダるのは本当にキツいので勘弁。
読了日:6月4日 著者:奥浩哉クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)の感想
お見事で御座います、変化球の様でありながらどストレートの豪速球。翻訳ミステリーが好きで、ある程度は知っていると自負するならば必ず抑えておかねばならない名作では無いでしょうか?(アンテナが低すぎた私が偉そうに言える言葉では御座いませんが)ひとつ自信を持っていえるのはサディー・グリーンは今までに創作された10歳の少女達の中でもっとも魅力に溢れ、強い印象を読み手に残す奇蹟で御座いました、久しぶりに読書で「良い気持ち」を味わえました、お有難う存じます。
読了日:6月4日 著者:キャロルオコンネル好きなものを食っても呑んでも一生太らず健康でいられる寝かせ玄米生活の感想
いや、あまりに必死なタイトルで登録するの恥ずかしい気もするのですが七号食を実践するにあたり参考書として購入、シンプルでありながら読み物としてもレシピ本としても哲学書と捉えてもなかなか優れた一冊でした。玄米に興味が無くても現代の「食」を考えてみるのも有意義な時間かと。
読了日:6月9日 著者:荻野芳隆毛深い闇の感想
やはり園子温はすげぇ!と思ってしまった、何故なら全てのシーンを脳内で容易に「園子温テイスト」にて映像化出来てしまうからである、ちなみに私の脳内「毛深い闇」は恋の罪のスピンオフ的作品になってしまったので、投げ遣りで淫らかつ上品な水野美紀に刑事役続投してもらっております、お有難う存じます。
読了日:6月11日 著者:園子温キリング〈1〉事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
アメリカ版を半分(12話)鑑賞済みにて本書に手を出してみた・・・・、しまった・・・、デンマーク人名前性別分かりづらいわ!!さておき若干アメリカ版とは設定が違う箇所があるにはあるが、DVDだけでは理解しきれていなかった所の整理になったので読んで良かった、続きも楽しみです。
読了日:6月11日 著者:デイヴィッドヒューソン,ソーランスヴァイストロップアルスラーン戦記(1) (少年マガジンコミックス)
読了日:6月13日 著者:荒川弘アルスラーン戦記(2) (少年マガジンコミックス)の感想
完全に原作を忘れてしまっている、読み返すか?今更?銀河英雄伝よりは辛くない気もするから悩むわぁ。
読了日:6月13日 著者:荒川弘キリング〈2〉捜査 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
登場人物全てが人間臭く、自分とも他人とも適切な距離を測ることができない不器用で不完全な人間だらけ、そこがこの「キリング」のステレオタイプでは無い最大の魅力かと。いよいよ不器用な奴らのチキンレースも佳境を迎えそうで次巻が楽しみです、はい。
読了日:6月18日 著者:デイヴィッド・ヒューソン,ソーラン・スヴァイストロップイノサン 5 (ヤングジャンプコミックス)の感想
血塗れのアンチヒロインがついに独り立ち、いよいよベルばら世代には「たまんねーなぁ、おい!」ってな、フランス革命前の狂乱が開始されますね、つーか、ジャンーバチストなんだかんだ言っていつも良いとこ持っていくなぁ。
読了日:6月19日 著者:坂本眞一キリング〈3〉逆転 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
まあ実際に自分が同じ立場になればもっと違う感想があるのかもしれないが、とにかくペニレに無慈悲な加害者と同等かそれ以上にシンパシィを感じることが出来ない、和というか協調を尊ばないのも暴走機関車並みなのもルンドも同じだけどね、でもダメだ、あのお母ちゃんは。自分の悲しみを何よりも誰よりも最優先出来る人間は親になってはいけません。
読了日:6月20日 著者:デイヴィッド・ヒューソン,ソーラン・スヴァイストロップ自殺の森の感想
スペインコミック界の巨匠コンビが青木ヶ原樹海という死の森にインスパイアされ奉げられた意欲作、確かにかの森の特異性は世界屈指なのでしょう、富士という雄大なランドマークの裾野に広がる美しくも強力な「死」への磁場。リングの中田監督が実写化するそうで青木が原の魅力(魔力)が更に響き渡ることを期待します、だってジモティだもーん。
読了日:6月21日 著者:エルトーレス,ガブリエルエルナンデス惨殺半島赤目村(1) (アース・スターコミックス)
読了日:6月21日 著者:武富健治惨殺半島赤目村(2) (アース・スターコミックス)の感想
あー、酷い!酷いっ、酷すぎる!このとんでもなさたるや・・・・、誰か越せるものなら越してみろ!!ってレベルのキーガイかつオフビート漫画の金字塔的名作が生まれてしまいました、迂闊に手を出すと御免なさい、もうしません、御免なさいってついつい何かに謝ってしまうほど混乱します、猛毒注意です。
読了日:6月21日 著者:武富健治キリング〈4〉解決 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
えーっと、かなり混乱しております、アメリカ版を16話まで観ている身としては似て異なる話なんだけど・・・、でも内容は気に入ってます北欧はこうでなくっちゃいかんだろ。ごくありふれた女子学生殺人死体遺棄事件が政治という縦糸が加わっただけでこれほどの思惑が交差する複雑怪奇な物語になる、この手法は見事だと思います、小説ありきじゃなくて映像ありきだからね、このくらい膨らまないと数十話続かないでしょ。あと一つ言いたいのは引き合いにしょっちゅう出てきますがこれと「ツインピークス」は何一つ似ていません、ここ重要ですわ。
読了日:6月22日 著者:デイヴィッド・ヒューソン,ソーランスヴァイストロップdancyu日本一の野菜レシピ (プレジデントムック dancyu)の感想
dancyu厨では無いつもりだが、ついつい揃えてしまった「日本一」「絶品」シリーズ。圧倒的にレシピ数も少ないし、ここでまで餃子に力を入れるところが偏執的といえばその通りだが、目新しいものが無いくせにイケてるスメルを漂わす料理の数々には「流石で御座います」と言わざるを得ない私はやはり厨なのか?
読了日:6月26日 著者:果てしなき渇き (宝島社文庫)の感想
素晴らしい!これは日本生まれ正真正銘の「胸糞小説」です。トンプスンの様な悪の純粋さが書かれているわけでも無く、シェイクスピアの様な胸かきむしる悲劇も無い、作者自身が何処まで「救いの無さ」を書ききれるかに挑戦なさったんじゃないでしょうか?エログロナンセンスじゃなくエログロバイオレンスの到達点かと思います、そしてこれだけ一方向への駆動動力が高い作家さんならきっと感涙必死の恋愛小説も人間賛歌も簡単に書けそうですね、書く気があればって話しですが。で、結論は私はこの小説を高く評価します、本当に胸糞わりーからです。
読了日:6月27日 著者:深町秋生呪怨 終わりの始まり (角川ホラー文庫)の感想
何処を切っても金太郎飴のような同じタイプの変質者(キーガイ)を執拗に書き続けるオリジナルよりも、ノベライズのほうが大抵出来が良いと言う稀有な才能の持ち主の大石さんが彼岸島ばりに漏らしまくる「呪怨」を完成させました、めでたい!このシリーズ全部読んでたので今回も惰性で買ってしまいましたが、これは別の次元の佐伯家ってことですかね?何に驚いたって「終わりの始まり」が今まで始まって無かったことに驚きましたよ、あっしは。
読了日:6月28日 著者:大石圭オールラウンダー廻(14) (イブニングKC)の感想
いやー、相変わらず漫画家一文章が書ける男って地位は不動かと・・・・、本編よりも後記の方が楽しみなんですよね、わたし。「足関馬鹿」に潔さは感じるし美しさもね、それとなく思いはするのですが当人ならいざ知らずセコンドにつくのは嫌だなぁ、辛すぎますわ、身内サイドで見てるのは。
読了日:6月29日 著者:遠藤浩輝アイアムアヒーロー 15 (ビッグ コミックス)の感想
この手の終末感を漂わすパニック物の鉄板展開って言えばそーなんですが、それでも現実的に考えれば相当に困る事態ですね、産んで終わりじゃねーしなぁ。そして毎回感心しちゃうクールな表紙ですが、今回のもかなり好きです、永遠の厨二患者のハートを鷲掴み!お有難う御座います。
読了日:6月30日 著者:花沢健吾鬼畜の家 (講談社文庫)の感想
三度の飯より「鬼畜」と形容される全てが好きな私ですが、貧乏根性丸出しで文庫化まで待っていたのを悔やみました。タイトルでかなり一方向にリードされるし、全然思い描いていた鬼畜じゃないけどね、いやはや参りました。ものすんげぇハンドリングの妙技にて綺麗に終着点に辿り着いた心持で御座います。わたくし如き低脳が語るはおこがましいなれど、この端正さ、この筆力、これが還暦を機に執筆活動を開始されたと方の作品とは・・・、ただただリスペクトしか御座いません、何故って読み終わるまで僅かなりとも「老い」を感じなかったからね。
読了日:6月30日 著者:深木章子
読書メーター
読書メーター
- 関連記事
-
- 7月の読了本まとめ・邦人ミステリ強化月間 (2014/08/01)
- 6月の読了本まとめ・まっこと梅雨は読書の季節ぜよ (2014/07/01)
- 5月の読了本まとめ・今月も軟派でしたサーセン (2014/06/01)