異端の鳥とチキン・ダールカレー
こんばんは
キンペーおっかねぇな、こりゃもう恐ろシナだなと
どこかで読んだのだが、本家おそロシアもやっぱおっかねぇ
いや、いま一番気になるのは中共でなくタリバンでもなく
「ウクライナ」の状態
露西亜またどさくさまぐれにいきりやがって
お前らの頭の中のロードマップがどうなってんだか想像もできんわ
そんな事でざわざわしてた日曜日
ずっとToDoリスト上位にあった「異端の鳥」をみた
ホロコーストを逃れ、たった一人で田舎に疎開した少年が
差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、少年を徹底的に攻撃する“普通の人々"を赤裸々に描く。
ヴェネツィア映画祭で上映されると、少年の過酷な状況が賛否を呼び途中退場者が続出。
しかし、同時に10分間のスタンディングオベーションを受け、『ジョーカー』以上に話題を集めた。
その後も各国の映画祭で高評価を獲得し、アカデミー賞®国際長編映画賞のチェコ代表にも選出されている。
原作は自身もホロコーストの生き残りであるポーランドの作家イェジー・コシンスキ。
ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作"を、
ヴァーツラフ・マルホウル監督が11年もの歳月をかけ映像化した。
スタッフには『コーリャ 愛のプラハ』でアカデミー賞®国際長編映画賞を受賞した
撮影監督ウラジミール・スムットニーを始め、チェコの巨匠たちが集結。
舞台となる国や場所を特定されないよう劇中の言葉は人工言語「スラヴィック・エスペラント語」を採用。
シネスコ、モノクロームの圧倒的な映像美で描かれる約3時間の物語は、
映画的な驚異と奇跡に満ちている。主人公の少年を演じるのは驚異の新人ペトル・コトラール。
他にもステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、
バリー・ペッパー、ウド・キアーなどのいぶし銀の名優たちが顔を揃えている。
人はなぜ異質な存在を排除しようとするのか?ホロコーストの源流を辿り戦争と人間の本性に迫る、美しくも残酷な傑作。
amazonより
いや、参りました。
こういうのなんていうんだろう。圧巻でいいのかな。
大多数の人間の、出来れば見たくないものがこれでもか!と
次々と突き付けられる
醜く、生臭く、非道徳のオンパレード
でも嫌悪感は不思議と感じない
三時間ちかく途切れることが無い張り詰めた時間の中で
少年の心情に同期するでもなく、その所謂悲惨な生活に
憤るでも、憐れむこともできない
そのぐらい、感情移入すら受け入れてくれないほどに
モニター前の傍観者はおいて行かれてしまう
私は「禁じられた遊び」が好きなんだが
観るたびにあの駅のラストシーンで削られてしまい
その度にこんな気持ちになるならば、二度と観ない!と誓うわけです
でもこの映画にはそんな気持ちがわかない
そんなセンチメンタルが付け入るスキがない
これを見て「戦争ってなんて悲惨なんだ」って思う人多いと思うのだが
私はその視点には同意できない
戦争に対する考えは同じだけど、この話って実は戦争あんまり関係ないと思うわけ
ここに出てくる人間のほぼ全員が「戦争があろうがなかろうが」
多分たいして変わらない、ピュアな悪人や倒錯者ばかりなんだと思うのよ
戦争を描いているようで、実は人間の本質を力技で描いた傑作
役者全て素晴らしかったが、特に主人公の子役が凄まじい
途中退席者続出なんて煽ってるが、私は10分間のスタンディングオベーション派
人間の成長と喪失、みっともないが生と切り離せない欲望
在りし日の己との決別を描いた
映画好きなら絶対、絶対にはずしちゃなんねぇ作品
どのシーン毎、全てのコマ割りが驚異的に美しい
ここ数年で観た映画の中では断トツです
「母を訪ねて三千里+悪童日記+禁じられた遊び+劇薬」
これも忘れちゃなんねぇ、太陽の帝国
あまりの衝撃に頭がぼーっとしながら
チキンとひよこ豆のカレー作り
でも多分響かない人には決して届かないんだろう
表面だけで受け付けない人がいるのも、理解できる
勿論それでいいんだと思う
ああ、映画って素晴らしいな
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