柔らかなキャベツ、柔らかな頬
こんにちは
朝晩は冷え込むというのに、昨夜は寝室に蚊が一匹
ブンブンと飛んでいるのに丁度殺虫剤も使い切ってまして
深夜そーっと、寝室の戸を閉め居間にて電気掛毛布を使い
惰眠を貪った週半ば
相方を生贄に捧げておきました
彼は蚊に吸われようが、どんな地震で揺れようがまず目を覚まさないので
無問題なのです
羨ましいよねー、それだけの熟睡って
好きなSHOPは?と聞くと
迷いも無く「ワークマン!」と答える可哀想な彼ですが
今年はキノコにおいては、なかなかの成果を上げまして
そう、アレ
例のアレ
松茸をだな、見つけてまいりました
知り合いの山だけどね、持ち主でさえ何処に生えてるか知らないというブツ
今年はね、松茸はどうか知らないがキノコ全体は当たり年だった
去年は酷かったからね、山賊どもが浮足立っておりました
とは言え、たった1本だからね
焼くにも少ない、炊くにも少ない
そんな時の土瓶蒸し
ちょっと鬱陶しいくらいに香ってました
本当に「香り松茸」だよね
味で行けば、上のキノコ山ほどあるのに
昨夜の独り晩酌は
グリラーとザワークラウト
このザワークラウトがさ、3カ月ほど前に作ったやつだが
作った当時と比べて段違いに旨くなっております
乳酸菌の力は偉大ですねぇ
酸味は立ってるのだが、だいぶまろやかになって
キャベツも柔らかく、スパイスが良い感じにこなれてきました
やっぱ寝かせないと駄目だね
つーこたぁ、やはり塩はきっちり入れないと駄目なんだわ
強めにしても酸味によって塩味はあんまり感じないしね
私が痺れた100の本 その4
桐野夏生 柔らかな頬
第121回(平成11年度上半期) 直木賞受賞
内容紹介
私は子供を捨ててもいいと思ったことがある。
5歳の娘が失踪した。夫も愛人も私を救えない。
絶望すら求める地獄をどう生き抜くか。
「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。
姦通。
誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。4年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。
34歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。
Amazonより
女王、桐野夏生の直木賞受賞作
いやー、これもですね
ガツーンと来ました、当時
「一体全体どんな人生生きればこんな小説書けるの」と
衝撃だったのを覚えています
桐野夏生は好きな人は大好きだけど、駄目な人はまるで駄目という
技量はね、あんまり疑いようのない大作家だと思うのですが
好きずきが分かれる
私はほぼほぼ彼女の有名どころは読んでるつもりですが
読むたびに削られるし、疲れる
でも好きなんですよ、力強い、男も女も生きてる、そこが好き
で、何故彼女の書く小説が苦手な人が多いかというと
多分だけど、この人は「堕落」と「孤独」書かすと天下一品だからかなと
堕落(だらく)とは
罪を犯す、汚れる、醜くなる、下劣になる、卑しくなる、落ちぶれることを言う。
行動としては生活の規律が乱れ、品行が悪くなること。
何を堕落とするかは価値観によって異なるが、人間が享楽や欲望のままに行動することを
禁ずるのは、どの価値観でも同じである。
Wikipediaより
私は厨二病を長らく発症していて「坂口安吾」を敬愛していますので
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。
堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。
という、堕落論にいたく共感を持つわけで
桐野夏生の書く、屑で剥き出しのオスとメスの生き様に胸が熱くなったり
おぞましくもあり、愛おしくも覚えたり
嫌悪感で一杯になりつつも、真実を感じたり
自分を投影したり
要はシンパシィで溢れちゃったりするわけですわ
もう一冊、桐野夏生では選びたい本があるのですが
取り敢えず先に「柔らかい頬」
何故かというとこの作品こそが「桐野夏生」その人のような気がするから
で、月末なのでコメ欄開けます
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なのにえらく触り辛い記事になってしまった、内容関係なしにコメくれ、暇人求む
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